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カテゴリー別アーカイブ: 日記

第16回外構工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社鈴弘建設、更新担当の中西です。

 

 

今回は、

~長持ちする外構のディテール大全~

外構の寿命は“見えないところ”で決まります。ここでは部位別に、設計→施工→維持管理の勘所をチェックリスト形式でまとめました。🔧


1|駐車場土間(コンクリート)🚗

設計

  • 呼び強度24–30/スランプ12±2cm目安/空気量4.5–6.0%(寒冷地)

  • 目地3–4mピッチ/板厚100–120mmワイヤーメッシュ or D10@200

施工

  • 路盤砕石10–15cmを転圧(締固め度95%以上)

  • W/Cを下げる(過水NG)、コテ仕上げ後すぐ散水orシート養生 7日

  • 24時間以内にカッターで目地切り(深さt/4〜1/3

維持

  • 白華は弱酸洗浄→中和→再洗浄含浸材で中性化・凍害を抑制


2|アプローチ(タイル・石・インターロッキング)👣

設計

  • 外装床タイル(防滑R値)を選定/勾配1–2%/排水目地へ誘導

  • インターロッキングは路盤→6〜8cm砂層→エッジ押さえ

施工

  • 下地の含水率を管理/プライマーと接着材はメーカー仕様厳守

  • 石材は二度練りモルタル・バターレンガで密着UP

維持

  • 目地の欠損は早期補修/防滑メンテを季節前に🔄


3|擁壁・ブロック塀 🧱

設計

  • RC擁壁:土圧・水圧計算/水抜きピッチ/捨コン・フーチング寸法

  • ブロック塀:控壁・D筋・縦筋工作物基準を遵守

施工

  • 鉄筋かぶり・定着・継手位置/生コンはスランプ・温度・供試体

  • ブロックは空洞充填モルタルを流動化、棒突きで空隙ゼロ

維持

  • クラックはエポキシ注入等で止水・補強/目地割れはUカット+弾性材


4|フェンス・門柱・ゲート 🚪

設計

  • 風荷重と柱ピッチ/基礎独立フーチング or 連続基礎

  • 門柱は配線・宅配BOX・インターホンの先行配管

施工

  • アンカー深さ・鉛直精度/異種金属の電食対策(絶縁ワッシャ)

  • 充填モルタルは無収縮を選択すると収まりが綺麗

維持

  • 金物はタッチアップで早期腐食を防止/ヒンジ・錠の年次点検🔧


5|照明・電気計画 💡

設計

  • 動線にフットライト、シンボルツリーにスポット、足元はグレア低減

  • 人感+明るさセンサー+タイマーで省エネ運用

施工

  • PF管/VE管で先行配管、ジョイントは防水コネクタ+ドリップループ

  • 分岐盤の系統表を盤扉裏に貼付

維持

  • 年1でタイマー時刻・減光設定を見直し/ランプ・PSUの寿命管理


6|植栽と土づくり 🌿

設計

  • 常緑+落葉の階層構成/根鉢1.5~2倍の植孔・客土厚300mm目安

  • 自動潅水(点滴)と雨水タンクで維持を楽に

施工

  • 植付け前にたっぷり潅水/支柱・シュロ縄で固定

  • マルチングで蒸発抑制&雑草抑制

維持

  • 剪定・病害虫は年間計画化/立枯れは早期植替えで景観維持


7|サステナブル外構の選択肢 🌎

  • 透水性舗装・レインガーデンで雨水の地中還元

  • 高炉/FA混合セメント・低炭素コンクリートでCO₂削減

  • リサイクル砕石・再生ゴムエッジの採用

  • ソーラー照明+BEMS的タイマーで電力削減


8|引渡し時の“使い方”説明書 📗

  • 目地・シーラー・含浸材の再施工周期

  • 照明タイマーの操作方法/非常時のブレーカ位置

  • 植栽の水やり回数(季節別)・剪定のタイミング

  • 保証範囲と連絡先(写真付き)📞


9|KPI(1年後レビュー)📊

  • 水たまり・凍上ゼロ

  • クラックの補修件数

  • 照明の稼働率・苦情ゼロ

  • 植栽活着率・剪定/除草の工数

  • メンテ費の予算内着地(±10%)

 

 

 

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第15回外構工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社鈴弘建設、更新担当の中西です。

 

 

今回は、

~失敗しない外構計画~

外構は見た目(デザイン)×機能(使い勝手)×耐久(構造・排水)の三立て。ここが揃うと“暮らしの質”が上がります。本稿は、初回打合せ~着工前にやるべきことを、現場目線で迷わない順番にまとめました。


1|敷地調査:勝敗の8割はここで決まる

  • 測量:GL・隣地高・道路高・既存桝・勾配を実測(簡易レベルでOK)

  • 地盤:路床CBR・締固めやすさ・凍上の有無(寒冷地)

  • 法規:用途地域・建築協定・景観条例・道路占用・越境の確認

  • インフラ:ガス/水道/電気/通信の引込位置、将来のEV・給水栓位置

  • 日影風向:洗濯/植栽/雪庇の影響をメモ

  • 騒音・視線:目隠し必要エリアを“赤入れ”

現調写真は同アングル3点(遠・中・近)+手計測スケッチで、提案の精度が跳ね上がります。


2|排水設計が最優先

  • 基本勾配:土間・アプローチは1~2%、建物側へ水を寄せない

  • 集水:最下点に集水桝+U字・暗渠を配置

  • 透水・保水透水性コンクリート/透水性舗装/砂利+防草シートの使い分け

  • 雨水活用レインガーデン貯留タンクでピークカット️→️


3|動線とゾーニング ‍♀️

  • 車の動線:進入角・切返し回数・ミラー死角を現場で試走

  • 人の動線:玄関⇄駐車⇄宅配⇄物置を直線で結ぶ/段差は1/12勾配でユニバーサル対応

  • 置場:自転車・ゴミ置き・物干し・アウトドアギアの“定位置”を設計時に確保


4|法規・近隣配慮

  • 擁壁・塀:高さや構造基準(控壁・鉄筋・開口率)

  • 乗入れ工事:道路管理者の承認・復旧仕様

  • 照明:眩光と越境光に注意(配光とタイマー設定)


5|材料の“現実解”カタログ

  • 土間:コンクリート(呼び24–30、目地3–4mピッチ)/洗い出しスタンプ

  • アプローチ:インターロッキング・大判タイル(屋外対応・防滑R値)・自然石

  • 見切り:コルテン鋼・アルミ見切り・ピン固定エッジ

  • フェンス/門柱:目隠し率・風圧・基礎寸法/宅配ボックスは先行配管

  • 照明:ポール/フットライト/ライン照明(人感+天候タイマー

  • 植栽:常緑+落葉のミックス/根鉢サイズと客土厚を明記


6|見積りの見える化(抜け漏れ防止)

  • 土工・残土・搬入出を別計上

  • 基礎寸法・配筋は図面寸法に連動(“一式”を減らす)

  • 加工手間:タイル小口処理・斫り・転圧回数

  • 電気:分岐回路・スイッチ位置・光センサー・予備配管

  • 予備費:**10〜15%**で“想定外”を吸収


7|工程と季節対応 ⏱️️

  • :急乾燥→散水養生/シート、コンクリは遅延剤も選択肢

  • :凍結回避→早強・保温/養生マット、初期強度が出るまで交通止め

  • :洗掘・色ムラ回避→延期 or 覆工、透水材は施工後の散水テスト必須


8|よくある失敗と回避策 ‍♂️→‍♂️

  1. 勾配不足で水溜り → 初期にレベル出し、目地で細かく逃がす

  2. クラック多発 → 過水・路盤不足・目地不足 → 配合・転圧・目地を図面で確定

  3. 白華(エフロ) → 低W/C+養生+シーラー、発生時は弱酸洗浄→中和

  4. タイル浮き → 下地乾燥不足・プライマー不良 → 含水率管理

  5. 眩光クレーム → 角度調整+ルーバー+減光スケジュール

  6. 物干し/自転車置場が狭い → 早期ゾーニングで寸法確保

  7. 越境/境界トラブル → 着工前の立会確認+写真記録


9|打合せチェックリスト ✅

  • 既存高低差・排水計画・勾配

  • 乗入れ位置・車の切返し動線

  • 材料サンプル(実物)・色番

  • 照明配光・タイマー・人感

  • 植栽リスト・潅水方法

  • 見積内訳(残土・基礎・電気)

  • 工程・季節対策・養生期間

 

 

 

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ヘリポート

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ヘリポート施工

2週間でのタイトな施工日程の中、無事に完成出来ました。

協力頂いた各社様に感謝致します。

第14回外構工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社鈴弘建設、更新担当の中西です。

 

 

今回は、

~経済的役割~

 

建物の“顔”ともいえる外構(がいこう)工事。門扉、フェンス、カーポート、庭などを含むこの分野は、単なる住宅の付帯設備にとどまらず、実は多くの経済的価値を内包しています外構工事が地域経済・産業構造・不動産市場に与える多面的な影響を掘り下げながら、その経済的役割を明らかにします。


1. 建築市場の裾野を広げる外構工事

住宅や商業施設の新築・リフォーム時、外構工事は欠かせない付加要素です。これは建築市場の「終端工程」として以下の役割を果たします。

  • 建築投資の総額増加に貢献
    → 家づくり全体の予算に外構工事が含まれることで、建築関連消費を拡大。

  • リフォーム市場の活性化
    → 住宅外観の刷新需要、老朽化した外構の修繕など、中古住宅の価値向上にも関与。

建物の“完成”に外構工事が不可欠である以上、建築市場の安定性と成長性を支える一翼を担っています。


2. 地域経済への直接的波及効果

外構工事は地域密着型の施工が多く、地域経済への即効的な効果が期待されます。

  • 地元の職人・業者の雇用創出
    → ブロック工、造園職人、左官、舗装業者など多様な技能職に直接的な需要が生まれる。

  • 資材調達の地産地消
    → 地場の石材、木材、植栽などを活用することで、地元産業を刺激。

  • 短期施工による即時収益化
    → 1~2週間の工程で完了する外構工事は、地域の経済循環をスピーディーに活性化します。


3. 雇用・技能伝承の場としての外構業界

外構工事は多能工・中小事業者によって支えられる領域であり、以下のような人材育成効果もあります。

  • 若年層や転職者への技術継承

  • 現場でのOJT(実地教育)による即戦力化

  • 季節性の少ない施工で安定雇用が見込まれる

特に地方では、土木・造園系の外構工事が“地域に残る雇用”として重要な社会的役割を果たしています。


4. 不動産価値と資産形成への寄与

  • 高品質な外構は不動産の市場価値を向上

  • 査定価格や賃料への好影響

  • 資産価値の維持(劣化防止、防犯性向上)にも貢献

実際、中古住宅市場においては「外構の手入れ状況」が購入意欲や価格決定に強く影響します。これは投資対効果の高い分野でもあるのです。


5. 環境・防災・福祉の分野と連動した経済活動

近年では、外構工事の中で次のような社会的機能が経済的価値と結びついています。

  • 透水性舗装・雨水貯留タンクによる都市型洪水対策

  • バリアフリー外構による福祉型住宅支援

  • 省エネ照明や緑化による環境対応住宅の普及

こうした外構設計は、国や自治体の補助金対象にもなり得るため、経済的なインセンティブと直結します。


外構工事は一見すると「生活の周縁」に見えますが、その役割は意外にも社会と経済の“中心”に位置しています。地域経済の活性化、人材育成、不動産価値の創出、そして環境・防災といった未来志向の分野にも影響を与える外構。今後もその価値は、ますます重要性を増していくことでしょう。

 

 

 

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第13回外構工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社鈴弘建設、更新担当の中西です。

 

今回は、

~多様化~

 

住宅や建物の「顔」ともいえる外構(がいこう)。門扉、塀、アプローチ、庭、駐車場などが含まれ、建物の外観だけでなく、防犯性・利便性・快適性に大きな影響を与えます。現代の外構工事は、かつての一律な「囲い込み」から脱し、デザイン、素材、ライフスタイル、そして社会的価値観の多様化に対応するかたちで進化しています。


1. デザインの多様化 ― 個性を映す外構空間へ

かつての外構は、機能性重視で似たようなデザインが主流でしたが、現在では以下のような多様性が広がっています。

  • オープン外構 vs クローズ外構 vs セミクローズ外構:プライバシーと開放感のバランスを選べる時代に。

  • ナチュラル・モダン・和風・南欧風など、テイストの幅が拡大

  • ライティング、植栽、アートフェンスなど「魅せる外構」への関心

施主のライフスタイルや価値観が外構にも強く反映されるようになりました。


2. 機能の多様化 ― 住まいの延長としての外構

外構は単なる「外側の装飾」ではなく、住環境の一部としての機能が重視されるようになっています。

  • 防犯・防災機能:センサーライト、防犯カメラ、強化フェンスなどの設置。

  • バリアフリー対応:段差解消スロープや手すり付きアプローチ。

  • 外部収納・宅配ボックス:共働き世帯や高齢者世帯に対応。

屋外空間が「日常生活を支える空間」へと進化しています。


3. 素材の多様化 ― 環境と調和する外構づくり

使用する素材にも変化が現れています。

  • 天然石、木材、レンガ、タイル、アルミ材など多彩な素材選択肢

  • 透水性舗装材の使用で都市型水害を抑制

  • サステナブル素材の導入:再生木材やリサイクル石材の活用

環境への配慮とメンテナンス性の両立が外構デザインにおいて重要なテーマとなっています。


4. ライフスタイルの多様化に応じた外構設計

近年の住宅事情や価値観の変化により、外構も生活スタイルに寄り添った設計が求められています。

  • アウトドアリビング:ウッドデッキやガーデンキッチンを設けた屋外のくつろぎ空間。

  • ペット対応外構:ドッグラン、ペットフェンス、水栓などの設備。

  • 家庭菜園スペースの設置:自然志向の暮らしを支援。

家族構成や趣味嗜好に応じた「カスタム外構」が当たり前となりつつあります。


5. デジタル技術との融合 ― スマート外構の可能性

テクノロジーの進化は外構にも及んでいます。

  • スマート門柱:顔認証、遠隔解錠、荷物通知機能付き。

  • 自動散水システムやIoT照明:利便性と省エネを両立。

  • VR設計やシミュレーション技術:事前に完成イメージを可視化可能。

これらの技術は快適性を高めるだけでなく、高齢者の安全や省管理化にも貢献しています。


外構工事は、かつての「境界づくり」から「空間づくり」へと価値が移行しつつあります。その中で、多様化は選択肢の広がりだけでなく、私たちの生活そのものをより豊かに、快適にする可能性を秘めています。これからの外構は、住まいの“内と外”の垣根を越えて、もっと自由に、もっと個性的に進化していくことでしょう。

 

 

 

 

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駅前夜間工事

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繁華街を交通量の少ない夜間に切削舗装。

明け方までに仕上げないといけない時間に限りのある現場は段取りが大切です。

第12回外構工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社鈴弘建設、更新担当の中西です。

 

今回は、

~完成イメージ~

ということで、外構工事における「完成イメージの具体化」がいかに重要であり、それをどう実現するかについて、専門的かつ実践的に解説します。

 

外構(エクステリア)工事は、家の第一印象を決める重要な要素です。しかし、建物本体と違い「完成形をイメージしづらい」という側面があり、施主とのイメージの食い違いがトラブルの原因になることもしばしば。


1. なぜ完成イメージの共有が重要なのか?

◾ 外構は「空間」の仕事

  • フェンス・門柱・植栽・舗装・ライティングなど、多様な要素が絡み合う

  • それぞれのバランス・配置・色調が完成後に初めて「一体化」される

◾ 施主と職人では“想像のスケール”が違う

  • 施主:「花壇がもう少し広くてかわいくしたかった…」

  • 現場:「図面通りに造ったのに、なぜ不満?」

→ このギャップを埋めるのが完成イメージの「視覚化」=見える化


2. 具体的な完成イメージの提示方法とその利点

◾ パース図(手描き or CAD)

  • 柔らかく親しみある印象、全体バランスが把握しやすい

  • 色味や高さ感、動線の流れも伝えやすい

◾ 3D CAD(RIKCAD、LIXILのエクステリアCADなど)

  • リアルな陰影・視点変更が可能

  • 施主が「実際にその場にいるような感覚」で確認できる

◾ VR・ARの活用

  • タブレットやゴーグルでリアルタイム視点から確認

  • 色違い・素材変更などを瞬時に体験可能

視覚化のレベルが上がるほど、施主の納得度・期待値の調整が容易


3. 設計段階で伝えるべきポイント

項目 説明内容の例 目的
色彩・素材感 ブロックの色・石の質感・照明の明るさ イメージのズレ防止
高さ・寸法感覚 フェンス高さ・段差・手すりの位置など 実際の使いやすさ想定
季節感 植栽の紅葉・開花タイミング 四季で変わる表情の伝達
ライティング 夜の光の広がり方・影の出方 安全性と美観の両立

4. 施主とのイメージ共有でよくある失敗例とその対策

失敗①:「思ったより狭かった/広かった」

→ 対策:実寸スケールの模型やテープで地面にラインを描く

失敗②:「夜の雰囲気がわからなかった」

→ 対策:ライティングシミュレーションの提示(夜景モード)

失敗③:「植栽の管理が大変すぎた」

→ 対策:メンテナンス性の説明と代替案の提示(人工芝や常緑樹など)


5. 工事中の進捗共有もイメージとのずれを防ぐ鍵

  • 定期的な写真報告・現地立会い

  • 「次はここをこうします」と一歩先の工程説明

  • 最終調整の柔軟対応(角度・段差の微修正など)

→ 完成前に施主の満足度と信頼を高めることが、引渡し後のクレーム回避につながる


外構工事における完成イメージの共有は、設計力とコミュニケーション力の融合です。「伝わった」ではなく「伝えきった」と言えるまで可視化することで、施主の期待と現場の仕上がりを一致させることができます。

 

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第11回外構工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社鈴弘建設、更新担当の中西です。

 

今回は、

~地盤条件~

ということで、外構工事において特に注意すべき「地盤の特徴」と「具体的なリスク回避法」を深掘り解説します。

 

外構工事(エクステリア工事)は建物の印象を決めるだけでなく、長期にわたる耐久性にも大きく関わります。しかし、どれだけ美しく仕上げても地盤条件が悪ければすぐに傾きや沈下などの欠陥が発生してしまいます。


地盤の影響が大きい外構部位とは?

外構工事で地盤の影響を受けやすい代表例

  • 擁壁・ブロック塀:転倒・傾斜・ひび割れ

  • 駐車場・アプローチ舗装:沈下・陥没・段差

  • フェンス・門柱:傾き・抜け

  • ウッドデッキ・テラス基礎:沈下・不陸

→これらの欠陥の多くは不適切な地盤処理や地耐力の過信によって発生します。


欠陥が起きやすい地盤のタイプと特徴

◾ 埋め戻し地盤(盛土・造成地)

  • 特徴:建設前に人工的に土を盛った地盤

  • リスク

    • 土の締固め不足による「不同沈下」

    • 粘土・砂の混合で水はけが悪く、地盤が緩む

  • 対処法

    • スウェーデン式サウンディング試験(SWS)で地耐力確認

    • 砕石転圧や鋼管杭による補強


◾ 粘土質地盤(軟弱地盤)

  • 特徴:水分を多く含む、ねっとりした粘性土

  • リスク

    • 重量物設置後に沈下しやすい

    • 地震時に液状化や構造物の傾き発生

  • 対処法

    • 掘削→砕石→転圧の徹底

    • 必要に応じて地盤改良剤の添加


◾ 湿地・地下水位が高い地盤

  • 特徴:常に湿った状態の地盤。地下水位が浅い

  • リスク

    • 水はけが悪く基礎が腐食・沈下する

    • 雨天後に表面沈下し、フェンスや門柱が倒れる

  • 対処法

    • 暗渠排水(透水管)や砕石層で排水性を向上

    • 地盤面の高低差を活かした排水設計


◾ 残土・建設廃材が埋まった不良地盤

  • 特徴:整地が不十分で廃材や異物が含まれる

  • リスク

    • 点的な沈下や膨れ(沈下ムラ)

    • フェンスが斜めに浮く・沈むなどの事故

  • 対処法

    • 表層土壌を50cm以上除去し、良質な砕石で置換

    • 転圧の層厚を分けて丁寧に施工


現場でできる簡易な地盤チェック法(初期調査)

  • 目視調査

    • 水たまりが残る → 水はけ不良

    • 雑草が異様に育つ → 水分過多・栄養過多

  • 棒差し試験

    • 鉄棒や差し金を挿して硬さを確認(沈みやすい箇所は要注意)

  • 既存構造物の傾き観察

    • 周囲のブロック塀やマンホールが傾いていれば地盤に問題の可能性あり


施主への説明責任と保証の注意点

  • 欠陥が起きた際、「地盤調査をしなかった」ことがトラブルの火種に

  • 工事前に簡易地盤調査報告書を提出すると信頼度アップ

  • 外構も瑕疵保証の対象(工務店・元請・設計者との連携が必要)


地盤を制する者が外構を制す

外構工事におけるトラブルの多くは「地盤」という目に見えない要因に根差しています。確かな施工には、見えない部分こそ慎重に、確実にという意識が求められます。

 

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第10回外構工事雑学講座

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今回は、

~ヒアリング~

ということで、エクステリア業界におけるヒアリング重要性と、その具体進め方について解説ます。

 

エクステリア工事は、単なる外回り施工ではなく、住まいライフスタイル価値する仕事です。そのため、工事の「ヒアリング=要望確認」成功カギ握ります。


1. なぜヒアリング重要か?

お客様信頼関係構築

  • 最初段階しっかり聞くことで、この業者親身ってくれる」感じもらえる

  • 後々トラブルクレーム防止するため土台なる

本当ニーズ引き出せる

  • 表面要望(「ウッドデッキほしい」など)ある「目的」(子ども遊びたい、洗濯干したい)引き出すことで、より的確提案可能

設計・見積もり精度向上

  • 要望具体することで、不要提案無駄工事られる

  • 適切素材・施工法・工期見極め直結


2. ヒアリング確認すべ項目

項目 具体質問
使用目的 どう場面使いたいですか?」
予算 おおよそ予算お決まりですか?」
好みテイスト ナチュラル系?モダン系?どんな雰囲気好きですか?」
現在ごと 日々生活不便感じるところは?」
家族構成・ライフスタイル 小さなお子さんペットいらっしゃいますか?」

3. ヒアリング方法コツ

対面+現場確認

  • 実際現場ながら会話することで、リアル課題アイデアすくなる

ビジュアル活用

  • カタログ、施工事例写真、パースなど使って、イメージ視覚することわりすく

段階ヒアリング

  • 初回ざっくり希望き、2図面概算見積提示したうえ確認行う理想

書面要望記録・共有

  • ヒアリングシート打ち合わせ記録使って、お客様合意形成可視


4. ヒアリング不足引き起こすリスク

  • って違う」という完成不満

  • 追加工事設計変更によるコスト・スケジュールズレ

  • お客様信頼関係崩壊


5. ヒアリング内容活かす提案

  • 抽象要望具体プラン落とし込む

  • 優先順位一緒整理する(例:「防犯>見た目>費用」など)

  • 長期視点(将来使い方、メンテナンス)提案忘れ


エクステリア工事は「お客様想いカタチする仕事」です。
そのスタート地点なるヒアリングおろそかすると、どんなに技術あっ満足せん。
丁寧ヒアリング=信頼満足起点あることじ、日々打ち合わせしょう。

 

 

 

 

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第9回外構工事雑学講座

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今回は、

~デザイン図面~

ということで、工事におけるデザイン図面役割や、その重要性について解説ます♪

 

づくりにおいて「構(エクステリア)」は、見た目印象だけなく、暮らし快適さや防犯性、資産価値大きく影響ます。その工事成功させるためないが「デザイン図面」です。


1. デザイン図面は?

デザイン図面は、敷地形状・建物配置・部材(門柱、塀、カーポート、など)視覚配置・設計した図面ことです。
平面図、図、パース(3D図)などあり、工事完成イメージ明確するため作成ます。


2. デザイン図面重要理由

完成イメージ共有齟齬防止

  • お客様施工業者で「イメージずれ」防止

  • 色、素材、配置、など細かい部分まで事前確認できる

見積もり正確性向上

  • 図面あることで、使う材料面積正確算出可能

  • 不必要追加工事費用発生防ぐ

施工ミス防止

  • 現場作業員図面作業するため、寸法レベルズレ防止

  • 配管境界取り扱い明確なる

建築確認・申請対応有効

  • 市街調整区域景観条例など制限地域では、事前審査対応図面必要

  • カーポートによって建築確認対象なる場合ある


3. デザイン図面種類特徴

図面種類 内容 使用タイミング
平面 敷地全体レイアウト、寸法、部材配置 初期提案・打合せ
さや勾配、門柱見た目 確認、役所申請
パース(3D) 完成リアルイメージ表現 顧客プレゼンテーション
詳細 縁石・階段・土間・配管など詳細断面・構造 施工直前、現場図面

4. デザイン図面ない場合得るリスク

  • って違う」などクレーム発生

  • 必要資材不足工期延長

  • 境界越境法規違反によるやり直し

  • 後戻りできない仕上げ修正高額なる


5. デザイン図面作成方法ポイント

作成方法

  • 専門設計ソフト(RIKCAD、O7CAD、Jw_cadなど)

  • 建築設計事務所業者作成代行

  • 最近では3Dビジュアル提案標準化

ポイント

  • 調和(色・素材)

  • 機能性(線・使いやすさ)

  • 将来変更(成長・車両入れ替え)


工事における「デザイン図面」は、単なる設計ではなく、お客様信頼関係築くツールあり、スムーズ工事進行実現するです。
図面有無が、完成満足大きく左右すること忘れなりせん。

 

 

 

 

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